『万葉集』
灯火の明石大門に入らむ日や漕ぎ別れなむ家の辺り見ず(柿本人麻呂)
淡路の野島が崎の濱風に妹が結びし紐吹きかへす(柿本人麻呂)
船並めて仕へ奉るし尊き見れば(山部赤人)
粟島に漕ぎ渡らむと思へども明石の門波いまだ騒げり(作者不明)
『古今集』
わたつみのかざしにさせる白妙の浪もてゆへる淡路島山(作者不明)
『百人一首』
淡路島通ふ千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めぬ須磨の関守(源兼昌)
来ぬ人を松帆の浦の夕凪に焼くや藻塩の身もこがれつつ(藤原定家)
『拾遺愚草』
淡路島ゆききの舟の友がほにかよひなれたる浦千鳥かな(藤原定家)
俳句
蛸壺やはかなき夢を夏の月 (松尾芭蕉)
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