東大で見たモーター制御の最前線、
プロペラ変えずにドローンの振動減
「それでは制御を変更します」──。
担当者が手元のコンピューターを触ると筆者の前で音を立てて回転していたプロペラが急に静かになった。
プロペラそのものは変更せず、プロペラに当たる風も送風機を使用して同じ風速を維持しているのに、
なぜか。
鍵となるのはプロペラの回転速度だ。
プロペラを一定の速度で回転させると、プロペラの回転速度と同じ周波数の振動が発生する。
そこで、風向きに対してプロペラの角度が水平に近い場合は速度を速くし、垂直に近い場合は速度を抑える制御を加えることで振動を抑制できる。
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