カミオカンデ


カミオカンデ

カミオカンデ(KAMIOKANDE)は、

岐阜県神岡鉱山地下1000mに建設された、

素粒子ニュートリノを観測する実験装置です。


特に陽子崩壊やニュートリノ振動の研究に貢献しました。


後にスーパーカミオカンデに発展し、

現在はハイパーカミオカンデが建設中です。



カミオカンデは、

以下の特徴を持つ装置でした。


目的:  陽子崩壊の探索とニュートリノの観測。


場所:  岐阜県神岡鉱山地下1000m。


水チェレンコフ検出器:  3000トンの水が入ったタンクに1000本の光電子増倍管を設置。


観測対象:  宇宙から飛来するニュートリノや、人工的に作られるニュートリノ。


成果:  大マゼラン星雲の超新星爆発で発生したニュートリノの観測に世界で初めて成功



カミオカンデは、1983年に建設され、

                            1996年にスーパーカミオカンデが

                                          稼働開始するまで運用されました。


小柴昌俊博士のノーベル物理学賞受賞に貢献した装置です。



カミオカンデ(特にスーパーカミオカンデ)のすごいところは、

ニュートリノという素粒子を観測する巨大な装置であることです。


ニュートリノ振動を発見し、

ニュートリノに質量があることを示すなど、

素粒子物理学や宇宙論における重要な発見に貢献しました。


また、

太陽ニュートリノや超新星爆発からのニュートリノを観測することで、

太陽内部の活動や星の爆発過程を研究することもできます。




1. ニュートリノ振動の発見とニュートリノ質量の解明:

カミオカンデ(スーパーカミオカンデ)は、ニュートリノが別の種類のニュートリノに変身する「ニュートリノ振動」を発見しました。

この発見により、それまで質量がないと考えられていたニュートリノに質量があることが示され、素粒子物理学の標準模型を大きく発展させる結果となりました。

梶田隆章先生は、この発見により2015年にノーベル物理学賞を受賞しました。


2. 太陽ニュートリノや超新星ニュートリノの観測:

スーパーカミオカンデは、太陽から放出されるニュートリノを観測することで、太陽内部の活動を直接観測することができます。

また、超新星爆発によって放出されるニュートリノを観測することで、星の爆発過程を詳細に調べることができます。

これにより、宇宙の物質の生成や進化の過程を理解する上で重要な役割を果たしています。


3. 陽子崩壊の探索:

スーパーカミオカンデは、陽子が崩壊する現象(陽子崩壊)を探索しています。

陽子崩壊が観測されれば、素粒子物理学の統一理論である大統一理論の検証につながる可能性があります。


4. 世界最大級の観測装置:

スーパーカミオカンデは、岐阜県飛騨市神岡鉱山内の地下1000mに設置された、直径39.3m、高さ41.4mの巨大な水タンクです。

このタンクには5万トンの水が貯蔵され、壁面には約1万3千本の光電子増倍管が設置されています。

これだけの規模の装置は、世界でも類を見ないもので、ニュートリノ観測における高い感度を実現しています。


5. 国際共同研究:

スーパーカミオカンデの研究は、東京大学宇宙線研究所を中心に、日本、アメリカ、ポーランド、韓国、中国、スペイン、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、ベトナムなど、多くの国々の研究機関が参加する国際共同研究として行われています。

これにより、世界トップレベルの研究が継続的に行われています。

これらのことから、カミオカンデ(特にスーパーカミオカンデ)は、ニュートリノ観測における世界的な拠点であり、素粒子物理学や宇宙論の発展に大きく貢献していることがわかります。




カミオカンデ なぜ岐阜?

“カミオカンデ”の名前の由来はね。 岐阜県の神岡町につくったから,その“神岡”という地名と, “NDE”つまりNuclear Decay Experiment(核子崩壊実験)という名前の頭文字をくっつけたんだよ。 

くっつけると,“KamiokaNDE”となり,ローマ字読みして,“カミオカンデ”と呼んでいるのです。



水槽の容量:

カミオカンデは                 7,000トン、

スーパーカミオカンデは.   5万トン

の超純水で満たされています。



浜松ホトニクス


⬆️ は わたしが 浜松に転勤時 引き継ぎ工事でした

  何の 会社かは 知りません.      でした










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