「ノルマ・歩合なし」でも高業績

稲盛和夫氏から学んだ心得。

「ノルマ・歩合なし」でも

     高業績を実現する経営者の信念


BizHint 編集部

2025年7月31日(木)掲載

「一生懸命頑張った結果がこの業績なのだから、仕方がない」——。


小型補聴器専門店「ヒヤリングストア」を展開する、株式会社リードビジョン 清水大輔社長は、創業から10年、経常利益率1.6%の薄利経営を続けていました。


利益を上げることに対し、自分に言い訳をしていた清水さんの意識を180度変えたのは、

            稲盛和夫氏のある「教え」でした。


以降、わずか1年で経常利益率は5倍に向上。


毎年増収を実現し、従業員数も14名から60名へと拡大しました。


「ノルマなし・歩合なし」でも高業績を維持する、同社の経営哲学とは——。



稲盛和夫氏の「一つの教え」で目が覚めた

私は、小さい頃から

「人が生を受けたのは、その人に役割があるからだ」と言われて育ちました。

母は「難聴はあなたの運命受け入れなさい」と言うのです。


そのとき「これまで聞こえで苦労してきたのは、

     このためだったんだ」と心底腹落ちしました。

補聴器を世に広め、

難聴者のお役に立つという使命を果たすため、

  この運命が与えられたんだと。


私が

稲盛さんの教えに出会ったのは、創業10年目のこと。

 経営に関する悩みを抱えていた私は、

   書店で稲盛さんの

  「こうして会社を強くする」という本に出会いました。

そこには、

   さまざまな経営者が抱える

        課題や悩みへの経営問答が書かれており、 

   これこそ今の私に必要な教えだと、

         目からうろこが落ちる思いでした。 

そして、稲盛さんの教えを学びたいと、

    盛和塾に入塾させていただきました。


それが、2012年のことです。


しかし、

盛和塾に入ってその

   「仕方がない」という考えが

    間違いだったことに気付かされたのです。

以降、 稲盛さんのある

   「教え」をもとに大きく舵を切ったところ、

             1年後には経常利益率が8.3%にまで向上。

その後、業績は順調に成長し続け、

              当時と比較すると売上高は5倍以上に。

利益も安定し、盤石な経営を実現することができたのです。

――その「教え」とは、何だったのでしょうか?


清水:それは

「企業は、高収益でなければならない」

                 という教えです。

いくら立派な企業理念を掲げ、

                     従業員を大切に経営していくと言ったところで、

それには.      安心して働けるだけの健全な財務内容が必要。 


企業は、利益を出して税金を納めることで内部留保が増え、

              逆境に耐えうるだけの体力を持つことができる。


そうすれば、社員の雇用も守ることができるし

                               働く環境も良くできる。


そして、「難聴者のお役に立つ」

             「補聴器のイメージを変える」という目的も達成できると。


 そのためには、ギリギリの利益ではなく、

                      「最低でも10%の経常利益率を」とおっしゃるのです。


経営の物差しが無かった私は、まずはそこを目指そうと思いました。


そして、1年間とにかくこの数字を意識し、

            社員たちにも伝え続けました。



1年で

「経常利益率5倍」を実現させた仕組み

清水:

まず、日報を使った「時間あたり採算制度」のまねごとを始めました。


稲盛さんのアメーバ経営の考え方を取り入れたものです。 


アメーバ経営 稲盛和夫 オフィシャルサイト⭕️

   (京セラ創業)当時、

    私は、経営に関してはまったくの素人であったので、

    何を頼りに経営をしていくべきかで絶えず悩んでいたが、

    やがて、京セラ創業のベースとなった

   「人の心」というものが

    経営を進めていくうえで

    大切なものではないだろうかと考えるようになった。


    非常に移ろいやすいのも人の心なら、

       ひとたび結ばれると

       世の中でこれくらい強固なものもない。

    歴史をひもといても、

       人の心がどれほど

       偉大なことを成しうるかということは

             枚挙に遑(いとま)がない。

    集団を率いていくには、

       結局、人の心

          頼りにする以上に確かなものはない、

          と考えたのである。

    アメーバ経営においても、

          人の心がベースとなっている。




具体的に言うと、時間あたり採算の計算方法は、

「(売上高-経費)÷労働時間」です。


1時間あたりどれだけの利益を生み出しているのかを測るもので、

         当社では毎日の売上を入力すれば算出できる

                                 自作のExcelシートを作成しました。


もともと経営に関する数字はオープンにしていましたし、

              社員の負担が増えるわけではないので、

                                   大きな反発はありませんでした。


ただ、それ以前から京セラフィロソフィをベースとした

                               勉強会などもスタートしていたので

       「今度は何だろう」と怪訝に思う気持ちはあったでしょう。



michio😀

振り返り と 改善余地の洗い出し で

新天地へ の 新たなる挑戦


人真似  は 人以上にはなれない(大村 智

自分に

 力が

 なけれ ば 人の為にはなれない

人の

 為に

 やる事 は 親の教育



よろこびへのみち は どりょくのけっしょう が

みのりのあき   に さしかかったときに  かんじれる


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